始め方や方法について

ヘッジファンド投資の方法や始め方って?今から始める資産運用

知っておきたいヘッジファンド投資の方法

今回はヘッジファンド投資の方法やおすすめファンドランキングについてまとめています。

「ヘッジファンドってそもそも何?」

「ヘッジファンドってどうやって始めるの?」

国内ではあまり馴染みのない「ヘッジファンド」は、アメリカをはじめ世界で注目され始めており、日本でも徐々に普及してきています。とはいえヘッジファンドはいまだにネガティブなイメージが強く、知らない人も多いのが現状です。

そこで今回は、初めての方にもわかりやすくヘッジファンドとは何か?という基礎やメリット・デメリット、そしておすすめヘッジファンドランキングについて紹介していこうと思います!

では早速、ヘッジファンドの基礎について見ていきましょう。

ヘッジファンドとは?

ではまずヘッジファンドとはそもそも何なのか?について解説していきましょう。

投資商品としてのヘッジファンドは、自分の資産を複数の投資商品に分散して投資することで、プロに運用を任せるのが一般的です。「プロに運用を任せる」と聞くと、投資信託と何が違うの?と思う方もいるかもしれません。

そこで次にヘッジファンドと投資信託の違いについて見ていきましょう。

ヘッジファンドの特徴と投資信託との違い

投資方法の基本が同じであるヘッジファンドと投資信託は、大きく分けて「利益の追求」と「投資家の募集方法」が異なりますのでそれぞれ1つずつ見ていきます。

利益の追求方式

ヘッジファンドと投資信託の最大の違いは、「利益の追求方法」でしょう。

どちらも運用前にしっかり調査・分析を行った上で投資を始めるのは変わらないのですが、投資信託は「相対リターン型」という方法を採用しています。相対リターン型というのは、運用成績(パフォーマンス)の競争相手を決めて、そこに勝つことを目標としています。

そしてその競争相手はそれぞれのファンドに合った株価指数などを「ベンチマーク」に設定し、そのベンチマーク指標が上がれば運用成績も上がるという流れになっています。

一方ヘッジファンドは「絶対リターン型」という方法を採用しています。絶対リターン型というのは、競争相手やベンチマークを一切設定せず、純粋に利益だけを追求する方法になります。

絶対リターン型を採用しているヘッジファンドは、市場や世界情勢がどんなに不況に陥っても利益を出すことができます。実際にイギリスのEU離脱やトランプ氏の大統領就任といった出来事があった2016年では、ほかの投資商品やファンドが軒並み損失を出している一方でヘッジファンドだけは大きなリターンを記録していました。

このように、ヘッジファンドと投資信託は利益の追求方法に違いがあり、特にヘッジファンドはどんな状況でも利益を出すことができると言えますね。

投資家の募集方法

もう1つの違いは、「投資家の募集方法」になります。

投資信託は一般的に証券会社を通して広く投資家を募集しており、少額から誰でも気軽に投資が始められる「公募」という募集方法を採用しています。

公募では最大で499人までの投資家を募集することができ、投資の知識がない一般の方も気軽に投資が始められると言えます。投資信託は誰でも参加できる一方で、公募商品を扱う証券会社や運用担当者は厳しい規制をクリアしなければ運用ができない仕組みになっています。

例えば運用の目論見書の提示や決済内容の公開など、運用する内容をしっかり公開する必要があるのです。

一方のヘッジファンドは、最大49人までに限定している「私募」という募集方法を採用しており、証券会社などを通していないためあまり情報が世に出回っていません。

さらに私募は特定の投資家を対象に募集しており、大体1,000万円~1億円の資金を運用してほしいという投資家ばかりです。ちなみに私募は目論見書の提示や決済内容の公開義務がないという特徴があります。

それぞれの募集方法について簡単に表にまとめてみました。

募集内容公募私募
対象投資家499人まで(超過は抽選)49人まで
規制厳しいない
平均運用額1万円など少額から可能1,000万円~1億円など高額から運用

わかりやすく言えば、公募は誰でも少額から運用してもらう。私募は特定の投資家が大きな額を運用してもらうとなっていますね。

いかがでしょうか?ヘッジファンドの基本や投資信託との違いについて見てきました。ヘッジファンドと投資信託はプロに運用してもらうという点では同じですが、細かく見ていくと異なる特徴を持っているとわかりますね。

では次にそんなヘッジファンドのメリットやデメリットについても見ていきましょう。

知っておきたいメリット・デメリット

ここではヘッジファンドが持つメリットと、デメリットについてそれぞれ2つずつ詳しく見ていきます。

2つのメリット

ヘッジファンドのメリットは「どんな状況でも大きい利回りが期待できる」と「手数料が安く済む」の2つになります。それぞれ見ていきましょう。

どんな状況でも大きい利回りが期待できる

まず1つ目のメリットは、ほかの投資商品と比べて「どんな状況でも大きい利回りが期待できる」という点です。

先ほども触れましたように、ヘッジファンドは「絶対リターン型」という方法を採用しており、担当マネージャーは利益が最大化することを最優先させています。そしてどんなに市場が変動しても、ヘッジファンドだけは大きなリターンを得ることができるのです。

実際にイギリスのEU離脱やトランプ氏の大統領就任があった2016年、イギリスのポンドや米ドルの大きな下落によって多くの金融商品が価値を下げていました。

しかしヘッジファンドだけは唯一大きなリターンを記録しており、海外の「Proxima Capital LP」はなんと44.2%ものリターンを記録しています。

海外ヘッジファンドの運用成績一覧

これはBloombargが発表した2016年の海外ヘッジファンドの運用成績一覧で、Proxima Capital LP以外にMudrik Distressed Opportunity Fundも35%を記録しています。このようにヘッジファンドを利用すればどんなに不景気な時代でもしっかりしたリターンが得られると言えますね。

手数料が安く済む

もう1つのメリットは、「手数料が安く済む」という点です。

私募方式で投資家を募集しているヘッジファンドは証券会社などの仲介を介さず、成功報酬制をとっているため余計なコストがかかりません。つまりその年度のパフォーマンスがマイナスであれば成功報酬はゼロ。逆にしっかりパフォーマンスが上がればその分だけ成功報酬を支払うという方法になります。

一方投資信託の場合、証券会社を介して募集・購入をするので様々な手数料がかかってきます。また投資信託は成功報酬制ではなく、固定手数料制ですのでパフォーマンスがマイナスでも手数料を固定で支払わなければならないのです。

手数料がかからずお得に運用できるヘッジファンドは便利だと言えますね。

では続いて、ヘッジファンドが持つ2つのデメリットについても見ていきます。

2つのデメリット

ヘッジファンドには「少額からの投資ができない」と「情報が少ない」の2つのデメリットがありますのでこちらもそれぞれ見ていきましょう。

少額からの投資ができない

1つ目のデメリットは、「少額からの投資ができない」という点です。

先ほども触れましたようにヘッジファンドは私募で投資家を募っており、49人までの機関投資家などを対象にしています。誰でも運用できるわけではなく、1,000万円から1億円を運用しようとしている投資家に制限されます。

大きい資産の運用を考えている方はヘッジファンドがぴったりだと言えますが、少額での運用を考えている方は投資信託が良いですね。

情報が少ない

2つ目のデメリットは、「情報が少ない」ことです。

証券会社などを通して投資家を募集していない分公開されている情報が少なく、良いヘッジファンドにたどり着ける人はほんのわずかだと言えます。もちろんそこを狙った詐欺ファンドも多く、さらに個人単位で投資できるヘッジファンドが少ないというデメリットもあります。

ヘッジファンドを選ぶ際は長い時間をかけてじっくり調べることをおすすめします。

では次に、情報が少なく見極めるのが難しいヘッジファンドへのアプローチ方法について見ていこうと思います。

投資を始めるために必要なファンドへのアプローチ方法や始め方

ここではヘッジファンドへのアプローチ方法を見ていこうと思います。

ヘッジファンドへの有効なアプローチ方法は、知人から紹介してもらうことです。確かな情報筋を持った知人がいれば、詐欺ファンドなどにひっかかることもなくスムーズに運用してもらえると言えます。

もちろんそのような知人がいなければ、そもそも成立しないので全員に当てはまるアプローチ方法ではありませんが、ヘッジファンドを利用している、もしくは良いヘッジファンドを知っている知人がいる方は是非紹介してもらってはいかがでしょうか?

もう1つのアプローチ方法はひたすら調べて問い合わせをたくさんするということです。要はしらみつぶしに探すということです。笑

こちらはかなりの労力と時間がかかってしまいますが、大切な自分の資産をうんようしてもらうことになるので背に腹は代えられませんね。

そして問い合わせをしたら、なるべく直接会って面談することをおすすめします。ヘッジファンドによっては資料請求して資料をもらえるファンドもありますが、直接会って色々聞いてみるのが最終的に早く済みます。

ちなみに運用担当者と直接お話する際に聞いておきたいポイントがあり、それはこちらの4つになります。

・マネージャーの経歴
・レバレッジ
・投資の戦略
・ロックアップ期間

最低限ここだけは聞いておきたいという4つのポイントの中でも、特にしっかり聞きたいのは「投資の戦略」ですね。

自分の資金をどの投資商品で、そんな期間でどうやって運用していくのかは絶対に聞いておきたいポイントですよね。投資の戦略をしっかり聞いたうえで運用を任せるかどうかを判断することをおすすめします。

おすすめファンドランキング

ここまでヘッジファンドの基本情報やメリット・デメリット、投資信託の違い、アプローチ方法や始め方についてみてきました。

ヘッジファンドは私募で募集している以上、探すのに手間がかかり、詐欺ファンドも多いので本当に信頼ができるのかわからないところです。そこで次に、国内のおすすめヘッジファンドをランキング形式で紹介していこうと思います。

ヘッジファンドに興味がある、もしくは良いヘッジファンドを探している方は是非参考にしてみてはいかがでしょうか?

第1位:M&S

おすすめヘッジファンドランキング第1位は、「M&S(エムアンドエス)」になります。

M&Sは村上ファンド以来の国内アクティビストファンドで、2016年の運用リターンはなんと45.26%。国内ヘッジファンドの中でもトップクラスのリターン率を誇るM&Sのマネージャーは、もともとオムニバスチャイナ(中国政府系ファンド)でアナリストの経験があります。

アメリカのヘッジファンド「スティールパートナーズ」でのインターンも経験しているM&Sのファンドマネージャーは、過去3年間で平均50% 以上のリターン率を維持いており、大きなリターンが得られると定評があります。

運用手法は国内の株式で、運用管理手数料なども無料なので気になる方はまずお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?

第2位:BMCAPITAL

おすすめヘッジファンドランキング第2位は、「BMCAPITAL(ビーエムキャピタル)」になります。

BMCAPITALは2011年に設立されたヘッジファンドで、東京大学や京都大学卒、そして外資系の金融機関出身者のエリートで構成されています。

細かい調査・分析によるバリュー投資を得意としており、割安銘柄へ投資をして運用益を上げています。他にもM&A(合同や合併)や業務提携発表といった大きなイベントが発生したときの変動時に投資する「イベント・ドリブン投資」も行っています。

ファンド設立以来運用リターンが160%増加しているBMCAPITALは、安定したヘッジファンドとしても評判が高いのでおすすめです!

第3位:日興レジェンド・イーグル

ランキング第3位は「日興レジェンド・イーグル」です。

日興レジェンド・イーグルは大手企業Amudiの投資信託に投資信託をしている「ヘッジファンドオブファンズ」を行っており、海外の株式が主な運用対象になっています。

日興レジェンド・イーグルは市場の分析・調査に長けており、大きな変動によって起こった株価の暴落を何度も避けてきた過去を持ちます。90年代の日本バブル崩壊、2006年のサブプライムローン崩壊など、ことごとく危機を回避している日興レジェンド・イーグルは、安定感のあるヘッジファンドとして人気があります。

大きな変動や暴落にも強い日興レジェンド・イーグルは、初めてヘッジファンドを利用する投資初心者にもピッタリですね。

ここまでのまとめ

今回はヘッジファンドの基本やメリット・デメリット、そしてファンドへのアプローチ方法やおすすめランキングについて見てきました。

どんな状況でも利益を追求するヘッジファンドは、大きな資産を運用しようと考えている方にはぴったりな投資方法だと言えます。良いヘッジファンドを自分で調べるとなると少し難しいと思いますので、まずは今回紹介したM&SやBMCAPITALに問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?

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